『シンデレラ物語』全26話のエピソードのタイトルをフランス語版と日本語版の両方、紹介します。
フランス語版のタイトル
カッコの中は、私の日本語訳です。ほぼ直訳しています。
- La fête des fleurs (花祭り)
- Le concours(コンテスト)
- Le menteur(うそつき)
- Le cheval(馬)
- Une rencontre de rêve (夢の出会い)
- Le mystère du vignoble (ぶどう園の秘密)
- Le faux diseur de bonne aventure (いんちき占い師)
- La magie d’un sourire (笑顔の魔法)
- Les conspirateurs (陰謀をたくらむ人々)
- Le violoniste triste (哀しいバイオリニスト)
- Une belle histoire d’amour (美しい愛の物語)
- Réception au château (お城の歓迎会)
- La fugue d’Isabelle (イザベルの失踪)
- Le secret du prince Charles (シャルル王子の秘密)
- Le vrai et le faux(本物とにせもの)
- Le prince aux cuisines (厨房の王子)
- Un cœur bon et généreux (やさしく寛大な心)
- Un peintre inquiétant (不気味な絵描き)
- Les brigands attaquent (強盗が襲う)
- Voyage vers le bonheur (幸せへの旅路)
- Souvenirs de maman (ママの思い出)
- Cendrillon est en danger (危険にさらされるサンドリヨン)
- Éliminez le prince (王子を消せ)
- L’invitation au bal (舞踏会への招待)
- Le soulier du bonheur (幸せの靴)
- Un mariage heureux (幸福な結婚式)
難しい単語はありません。diseur de bonne aventure は「占い師」です。
日本語版のタイトル
- 素敵なレディになりたい
- シロツメクサの夢
- あこがれの王子さま
- 素敵な私の王子さま
- 夢のような出会い
- ぶどう園の秘密
- いんちき占い師
- 魔法の笑顔とおまじない
- 気になるあいつ
- 悲しきバイオリン
- 素敵な恋をしてみたい
- 王子さま、はじめまして!
- 愛の行方…消えたイザベル
- シャルル王子の秘密
- 二人のシャルル王子
- お手伝いは王子さま
- 小さな心に優しい気持ち
- 不気味な絵描き
- 盗賊団をやっつけろ
- 幸せへの旅立ち
- お母さまの思い出
- シンデレラ危機一髪
- 狙われた王子さま
- 舞踏会への招待状
- 幸せを呼ぶ靴
- 幸せな結婚式
タイトルに関して
見比べてみるとわかるように、日本語版は、やたらと「王子さま、王子さま」と出てきて、夢のような雰囲気が強調されています。いかにも少女まんがふうです。
後日紹介しますが、タイトルバックもすごく少女まんがしていて、対象年齢、8歳~10歳という感じです。英語版もあるので、娘(大学生)に、「おもしろいから、見てごらん」とすすめてみましたが、いっこうに見ようとしません。もったいないことです。
各エピソードのタイトルは、アバンタイトル*(本編に入るまえの短いプロローグ)のあと、こんなふうに額縁に入った文字で出てきます。
タイトルの表示部分は、フランス語ネイティブじゃない人が作ったらしく、アクサンが抜けているものや、冠詞(性別が一致していない)が間違っているものがあります。
デザインを優先してアクサンを入れない場合もあるでしょうが、冠詞の性別の一致は、フランス語ネイティブは間違えません。
英語版はあまり見ていませんが、こちらも英語が変なときがあるらしいです。
日本語版では、エピソードのタイトルが表示されるとき、シンデレラ役の人が、そのタイトルを読み上げています。
おまけ情報
このブログのタイトルは、第2話の日本語版のタイトルをそのままつけました。この回は、サンドリヨンが王子と出会う、とても重要な回です。
この作品のテーマは、夢(サンドリヨンの夢とその実現)ですから、ブログに合っていると思ったわけです。
*アバンタイトルは、 avant-title で、フランス語と英語を合わせた造語です。avant は「前に」という意味です。この言葉は、日本でしか通じません。
こういう始まり方をする手法を英語では cold open といいます。この cold はアメリカ英語で、「突然の」「即座の」という意味です。
いきなり、シーンを見せ、視聴者を物語の世界に誘い込むわけです。本編とはまったく関係のないアバンタイトルを見せるドラマもあります(アメリカ版 The Officeとか)。
『シンデレラ物語』のアバンタイトルは、ほとんど、そのエピソードのプロローグシーンですが、第24話はアバンタイトルがなく、第25話と26話(最終回)は、前回のリキャプ(前のエピソードのサマリー)です。
コメント