第2話 Le concours(コンテスト)

シロツメクサ エピソード

アニメ『シンデレラ物語』第2話のあらすじです。この回のタイトルは、le concours。これは美人コンテストのことです。

美人コンテストを見に行くサンドリヨン

フラワーフェスティバルの最終日、恒例の美人コンテストが行われました。サンドリヨンのまま姉たちは、優勝する気満々で出かけます。サンドリヨンも出場したいのですが、女中としての仕事がたくさんあり、継母にずっと家にいるように命じられました。

しかし、動物の友だちにすすめられるし、誰が優勝するのか知りたいサンドリヨンは、結局は街に出かけることにします。コンテストを見ているうちに、すっかり遅くなり、継母や姉たちが戻る前に帰らねば、と走って帰るサンドリヨン。

そして、彼女は謎めいた少年に出会うのです。

以上が、このエピソードの概略です。以下は、より詳しく内容にふれますので、これから見る人は、読まないでください。

シロツメクサの夢

この回の日本語のタイトルは『シロツメクサの夢』です。冒頭、サンドリヨンは、シロツメクサが咲き乱れる野原を見つけ、ベルース(犬)とその美しい野原の上でごろごろしています。

とてもハッピーな気分でしたが、ふと気づくと、ヘビがシューシューいいながら、どんどん出てきます。「サンドリヨン! サンドリヨン!」と継母が呼ぶ声に我に返るサンドリヨン。シロツメクサの野原にいたのは夢だったのです。

この夢の話を動物たちにしたところ、ビンゴ(おすのネズミ)は、それは吉夢だといいます。「きょうは絶対いいことがある!」とビンゴは言うのです。ベルースは、「家にいても、いいことなんて起きないから、コンテストを見てきたら?」とすすめます。

かくして、サンドリヨンはドアにしっかり鍵をかけ、ポケットにその鍵を入れて、街に出かけるのです。

ある少年とぶつかる

そろそろコンテストも終わるころ、家路を急ぐサンドリヨンは、ある少年と盛大にぶつかります。急いでいたサンドリヨンは、あやまるのもそこそこに、また走り出します。

しかし、なぜかこの少年は、走ってサンドリヨンを追いかけてくるのです。「待って、ちょっと待って!」と言いながら。

「え? あの人、なんで追いかけてくるの?」おびえたシンデレラは、必死に走ります。しかし、結局、少年が追いつき、サンドリヨンの肩に手をかけます。

その手をバシッとはらいのけながら、サンドリヨンは、「いいかげんにしてよ、離してよ! どうして私を追いかけてくるのよ。そりゃあ、ぶつかったのは悪かったけど」と少年に怒ります。

するとその少年は、「これ、あなたのですよね」といって鍵を差し出します。

実は、彼はサンドリヨンが落とした鍵を拾ってもってきてくれたのです。

夢占いは当たっていた

少年と出会ったことで、帰りが遅くなってしまったサンドリヨンは、継母やまま姉にたんまり用事をいいつけられます。姉たちが、美人コンテストに優勝できなかったので、みないつにもまして虫のいどころが悪かったのです。

自分の部屋で、夜遅くまで縫い物をするサンドリヨン。シュシュ(メスのネズミ)が、「それで今日はどうだった?」と聞くと、サンドリヨンは、「ビンゴの夢占いは信じないわよ。私、鍵を拾ってくれた変な男の人に追いかけられたの」と言います。

「それで、帰ってきたら、怒られたんだね」とベルースが言うと、サンドリヨンは、「そうよ、でも、いいの(Ce n’est pas grave)」と答え、昼間のことを思い出しながら遠くを見つめます。

大事そうに鍵を握るサンドリヨン

窓の外では、ポーレットが、「私にはみんなわかっているわ。ビンゴの夢占いはズバリ当たっていたわね。あなたはまだ気づいてないけれど」と言うのでした。

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