第17話 Un Cœur bon et généreux (やさしく寛大な心)

指輪 エピソード

アニメ、『シンデレラ物語』第17話のあらすじです。

この回のタイトルは、Un Cœur bon et généreux。ジャンヌのせいで紛失してしまった, まま母の大切な指輪を、サンドリヨン動物たちが必死に探す回です。

タイトルは姉をかばうサンドリヨンの優しさを意味しています。

指輪探しの旅

ジャンヌはたくさん指輪を持っていますが、最近作ったドレスに合う指輪がありません。

彼女は母(公爵夫人)の宝石箱からぴったりの指輪を見つけ、指にはめて大満足。

まま母の宝石箱
まま母の宝石箱。みんなチープに見えるけど。

しかし、姉のカトリーヌに見つかって、けんかになり、はずみで、森に指輪が飛んでいってしまいます。

宝石箱から大事な指輪が消えているのを見つけた公爵夫人は、もちろん、怒って、「いったい誰の仕業なの?」と、3人の娘に聞きます。

張本人のジャンヌが何か言いかけたその時、サンドリヨンは、「私のせいです。ごめんなさい」と罪をかぶります。

公爵夫人は、「日暮れまでに指輪を見つけないと、もうあなたには家を出ていってもらいますからね」と言います。かくして、サンドリヨンの指輪探しが始まります。

以下、ネタバレしているので、これから見る予定の人は、ここで読むのをやめましょう。

サンドリヨン危機一髪

サンドリヨンは、動物たちと森にあるはずの指輪を探します。鳥のパピーは空の上から、とある葉っぱに指輪が乗っているのを発見。

「ラッキー!」とサンドリヨンが、葉っぱのところにかけ寄りますが、運悪く、縄のようなつたに足をひっかけ、前のめりになり、そのはずみで指輪がころころ、転がっていきます。

ここはいきなり急な傾斜になっており、指輪はどんどん下に転がり、サンドリヨンも、ずずずーっとすべっていきます。

指輪はがけの下へ落ち、サンドリヨンはがけから落ちそうになったところを、なんとか両手ではしっこをつかみ、宙にぶらさがります。

ここから、下の渓流までかなり距離があり、落ちたら命があぶない雰囲気です。

体が小さくなるサンドリヨン

動物たちが、どこからか、縄をもってきて、サンドリヨンを助けようとします。サンドリヨンが縄をつかんで、上りかけた途中で、縄がずるずると下におち、サンドリヨンは落下しそうに。

うーん、この縄、どこにあったのかも不思議ですが、誰も向こう側でもっていない様子なので、そりゃあ、落ちるでしょう。

あわや、川に転落か、と思うそのタイミングで、たまたまそばで絵を描いていたマダム・ポーレットが魔法で助けます。

そのまま、サンドリヨンを、がけの上に戻せばいいものを、マダムポーレットはサンドリヨンの体をすごく小さくします。

すると、パピーが飛んできて、サンドリヨンはパピーの上に乗って、川に落ちずにすみます。

巨大に見えるパピー
巨大パピーと小さくなったサンドリヨン

いったん指輪を手にしたが

サンドリヨンは、小さな体で、動物たちと、川岸をコロコロ転がっていく指輪を追いかけ、別の葉っぱの上で止まった指輪をようやく、引っ張り出します。

からだが小さくなっているので、指輪が重いのです。

ところが、このとき、ミーシャ(猫)の足がもたつき、そのへんの黄色い花の上に倒れたため、花粉がいっせいに出て、サンドリヨンはくしゃみをした拍子に指輪を手放してしまいます。

カラスが指輪を持っていく

指輪はころころ転がり、川の上を流れている丸太の枝にひっかかり、どんどん川を下ります。パピーの背中に乗って、空から指輪を追うサンドリヨン。

丸太が、川の中にある石にぶつかって止まったので、サンドリヨンが石に飛び乗り指輪を取ろうとしたその時、カラスがやってきて、指輪を持っていってしまいます。

パピーは飛び去るカラスを追い、サンドリヨンと動物は、地上を走って、カラスを追いかけます(毎度、思いますが、サンドリヨンはとても足が速い)。

雨が降ってきて、パピーはカラスを見失います。

ここで、サンドリヨンはいったん指輪をあきらめますが、動物たちに、「まだ時間はある。あきらめちゃだめだ」と言われ、立ち直ります。

折しも、雨がやみ、太陽の光がさしてきました。

シャルル登場

サンドリヨンは、またパピーに乗り、カラスと指輪を探し始めます。地上を走っていた動物たちは、シャルル(なぜか平民の格好)とアレックスが馬に乗っているのを見つけます。

動物たちは、シャルルに助けを求めにいきます。

いつもすばらしく勘のいいシャルルは、「あ、きみたち、サンドリヨンの…」と気づき、わんわん吠えるベルースを見て、サンドリヨンが危ないのだと察知し、動物たちと行動を共にします。

元のサイズにもどるサンドリヨン

サンドリヨンを乗せたパピーが、どんどん飛んでいくと、カラスの大群が前をいきます。

みな真っ黒で、同じなのですが、なぜかパピーは、「あ、あれが指輪を持っていったカラスよ、私にはわかるわ」と探していたカラス見つけ、あとを追います。

カラスは、高い木の上のほうにある自分の巣に指輪を落とし、また去って行きました。

この巣にはカラスのひな鳥がたくさんいます。

サンドリヨンが木をのぼって、巣から指輪を取ったそのとき、親のカラスが戻ってきて、鋭利なくちばしでサンドリヨンに遅いかかります! しかし、その瞬間、みるみるサンドリヨンの体が大きくなり、元のサイズになったので、カラスはぎょっとします。

カラスの巣

「サンドリヨン! そんなところで何しているんだ?」とシャルルがキリリと聞くと、サンドリヨンは「あら、シャルル、ボンジュール」と答えますが、足をすべらして木の上から落ちます。

が、当然、シャルルが無事にキャッチします。

サンドリヨンを抱きかかえるシャルル
いつも頼りになるシャルル。

いっしょに落ちたカラスの巣は、ベルースが背中でキャッチ。

日が沈みかけているのを見たサンドリヨンは、シャルルに、カラスの巣を戻すよう頼んで走って家に帰ります。

「(カラスのひなに向かって)きみたち、落としちゃってごめんなさい。でも、やさしいお兄さんが、巣を元のところに戻してくれるからね。シャルル、これお願いね。私、すごく急いでいるの」

指輪を放り投げる公爵夫人

走って帰る途中、サンドリヨンは、「ああ、疲れすぎてもう走れない」とうずくまってしまいます。しかし、そこに、ちゃんとカラスの巣を木の上に戻したシャルルがやってきて、馬で、家まで送ってくれます。

日が落ちるギリギリに、まま母に指輪を差し出したサンドリヨンですが、まま母は、「ふん、こんな物、何の価値もないわ」と言って、指輪を放り投げます。

まま母は、「それはイミテーションなのよ、本物はこっちよ」と言い放ち、姉たちは、「サンドリヨンには、にせ物の指輪がお似合いよ」と意地悪く言います。

がっくりするサンドリヨンといきどおる動物たち。

サンドリヨンは、指輪を拾い、夜、窓辺で、指輪をはめた手をかざし、「にせ物でもとってもきれいだわ」と満足します。

指輪をはめたサンドリヨンの手
サンドリヨンの手

すると、外にいたマダム・ポーレットが、指輪に魔法をかけ、指輪は、どこまでもキラキラ光るのでした。

公爵夫人は賢いのかバカなのか?

サンドリヨンが傾斜をずるずるくだって、崖を落ちそうになり、体が小さくなるあたり、なんとなく『不思議の国のアリス』を思わせます。

サンドリヨンは、指輪を見つけるたびに、取り損ない、森の中を飛んだり走ったりしながら、命からがらカラスから指輪を奪い、公爵夫人に渡そうとしますが、「それは、イミテーションよ」と言われます。

え、イミテーション?

金持ちがイミテーションを宝石箱に入れ、普段づかいし、本物はどこか(銀行?)にしまっておくのはよくある話です。が、それなら、宝石箱にあるのは、イミテーションだと覚えていますよね?

なぜ、番組の冒頭では、本物の指輪がなくなったと思っていたのか?

健忘症ですか?

小さくなったサンドリヨンは、指輪をよいしょよいしょと引っ張るぐらいのサイズですが、鳥のパピーに乗っているときや、木の上にいるときはもっと大きく見えます。

遠近感や、大きさの度合いがかなりデタラメな作画ですが、もともとまんがはデフォルメするものだから、これはこれでいいのかもしれません。

この続きはこちら⇒第18話 Un peintre inquiétant (不気味な絵描き)

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