アニメ、『シンデレラ物語』第20話のあらすじを紹介します。
この回のタイトルは、Voyage vers le bonheur (幸せへの旅路)
概要:見合いをするサンドリヨン
長期出張中のサンドリヨンのパパの公爵から便りが届きました。内容は長女、カトリーヌの結婚話です。
カトリーヌが王子と結婚できるよう、日夜がんばっているまま母にとってはうれしくない申し出。
まま母は、一計を案じ、サンドリヨンに結婚話が来たとうそをつき、父親が用意した相手、フロラン・メルヴィルとサンドリヨンを引き合わせ、婚約発表まで持っていこうとします。
以下、詳しい内容です。
父親からの便り
サンドリヨンが父親の夢を見た朝、当の父親から手紙が届きました。しかし、妻(まま母)宛てなので、公爵夫人が手紙を読みます。
その内容は、そろそろ年頃の長女カトリーヌの縁談。父親は、友人のザラール公爵に頼んで、よい青年を紹介してもらったというのです。
カトリーヌを王子と結婚させたいまま母は、この話はサンドリヨンに来たものだと嘘をつくことにします。
お見合いの当日、サンドリヨンはドレスを着せられ、姉のカトリーヌは、買ったばかりだというネックレスを「最新流行のよ。貸してあげるわね」と恩着せがましく、サンドリヨンの首にかけます。
フロラン・メルヴィル
見合いの相手、フロラン・メルヴィルとイザベルがやってきました。
フロランはイザベルの幼なじみです。イザベルが、「父親に言われてメルヴィルを連れてきました、カトリーヌさんはどちらです?」と言うと、まま母は、「それは何かの間違いで、手紙にはサンドリヨンと見合いさせるようにありましたのよ」と嘘をつきます。
別室でフロランとサンドリヨンはお見合い。フロランは無口で、最初は、全く話がはずみませんが、共通の知人、イザベルのことで話に花が咲きます。
フロランは、イザベルの話をするとき、とても楽しそうです。
シャルル登場
姉のカトリーヌとジャンヌが街のブティックで、服を見ていると、一般市民に扮したシャルルが、りんごを持って歩いてい姿がショーウインドウに写ります。
「あ、あの子、サンドリヨンの友達の…」
シャルルに気づいた姉2人は、これまた噴水のところで(たぶん別の噴水)、シャルルに、サンドリヨンがお見合いをして、そろそろ婚約するのよ、とベラベラしゃべります。
シャルル:「え? 誰が婚約するって?」
婚約発表パーティ
すぐに婚約発表パーティの日が来ました。いえ、まだ当人たちは婚約しようなどとは思っていないのですが、まま母は、たくさんの人を招いて、あわよくば、婚約発表に持ち込もうと思っているのです。
このパーティには、なぜかシャルルも来ていて(まま母は呼んでいなかったはず。しかし、シャルルは、前回、盗賊を追い払うのに活躍してくれたので、呼んだのかもしれません)、サンドリヨンと楽しげに話し込んでいます。
まま母(心の中で)「なんで、あの子がサンドリヨンと仲良く話してるのよ?」
シャルルが邪魔なまま母は、彼をサンドリヨンから引き離そうといろいろやってみますが、うまくいきません。
まま母「おいしいお菓子が台所にありますの。行って食べてらっしゃいな」
シャルル「お申し出ありがとうございます。あいにく、もうおなかがいっぱいで…」
まま母、心の中で「……(私にさからうなんてなんて生意気なの)」
まま母、気を取り直して「もしよろしかったら、庭をごらんになりません? お花が見頃ですのよ」
シャルル「へ~、それはぜひ見てみたいです。サンドリヨン、案内してくれない?」
サンドリヨン「もちろんよ、シャルル」
庭にて
庭でバラの香りをかぐシャルルに、サンドリヨンは「外に連れ出してくれてありがとう」、とお礼を言います。「家の中にいたら、フロランと無理やり婚約させられてしまうけど、外にいれば大丈夫だわ」と。
シャルル「婚約と言えば、何か気づかない?」
サンドリヨン「?」
シャルル「あの2人、相思相愛じゃないかな?」
向こうでは、フロランとイザベルが仲良く話をしています。
鈍いサンドリヨンも、お見合いでフロランがイザベルの話ばかりしていた理由にようやく気づきました。
シャルル「僕たちが、2人の縁結びをするってのはどう?」
サンドリヨン「それはいいアイデアね。でも、お母さま(まま母のこと)がどう思うか…」
この時、ベルース(サンドリヨンの愛犬)が、紙切れを口にくわえて走ってきました。
ベルースが、あやまってゴミ箱を倒したとき、紙切れを丸めたものがころころと転がってきたので、広げてみたら、父親の手紙だったのです(ベルースは文字が読めるらしい)。
サンドリヨン「何、ベルース。あ、この手紙は!? お父さまが結婚させようとしていたのはカトリーヌお姉さまだったのだわ」
シャルル「そうとわかれば、話が早い、さあ、中に戻ろう」
ついに婚約発表
婚約発表のときがやってきました。
まま母「皆様、お聞きになって。ここに1組のカップルがいますの。2人ともまだ若いけれど、深く愛し合っています。ぜひ、前途を祝ってあげてください」
「え、カップルですって?」と招待客が前を見ると、そこにはフロラン、イザベル、サンドリヨン、シャルルの4人がいます。
サンドリヨンとシャルルは、「おめでとう、フロラン、おめでとう、イザベル」と言いながら拍手をしつつ、後ろにさがっていったので、人々は、フロランとイザベルを祝福しました。
赤くなるイザベルとフロラン。
イザベル「え、おめでとうって、私たちが?」
フロラン「思いがけないことになっちゃったけど、イザベル、ずっと君のことが好きだったんだ」
イザベル「フロラン、私もよ。でも、お父様は絶対許してくれっこないから、言い出せなかったの」
フロラン「サンドリヨンとシャルルのおかげで、こうして一緒になれた。イザベル、幸せになろう」
旅立つ2人
こうして、イザベルとシャルルは、はじめはボートで川をくだり、最終的に大海原をゆく大型船に乗って、駆け落ちしました。
イザベルが家を出ていったことを聞いた父親、ザラールは大ショック。
「すぐに連れ戻せ!」とどなりますが、船で旅立ったあとなので、どうすることもできません。
数日後、イザベルからサンドリヨンに手紙が届きます。
「サンドリヨン、この間はどうもありがとう。おかげで、私は今、とても幸せよ。あなたも、私のように幸せになってね」。
おもしろいシーン
台所の皿
サンドリヨンを無理やり結婚させようとしたまま母は、「これは私の考えたことじゃないのよ。あなたのお父様の意思なの」と何度も強調します。
「嘘よ。お父様が、私の気持ちを確かめずにそんなことするはずありません」と、サンドリヨンが、めずらしくきつい調子で言い返したら、まま母は、「ああ、こんなにあなたのことを思っているのに、やはり血がつながっていないから、わかってもらえないのね」とうそ泣きをします。
このうそ泣きに、サンドリヨンは簡単にほだされ、「お母さま、そんなつもりで言ったんじゃないの。ごめんなさい」とあやまります。
これは台所でのシーンですが、御者のピエールを入れても、5人しかいないのに、なぜこんなに皿ばかりがいっぱいあるのでしょうか?
フロランの反応
フロランはザラールの遠縁にあたる人で、宮廷に出入りしているから、噴水のところで、シャルルを見かけたとき、「シャルル王子?」と驚きます。
しかし、「違うわ。シャルルはシャルルでも、嘘つきシャルルよ」と言うサンドリヨンの言葉をいともあっさり信じました。
町民のシャルルと、なんのわけへだてもなく接するフロランです。
この回は、手紙で始まり手紙で終わるおもしろいエピソード。まあ、サンドリヨンが見た夢のシーンですが。お父さん、久しぶりの登場です。
☆この続きはこちら⇒第21話:Souvenirs de maman (ママの思い出)
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