第1話 La fête des fleurs (花祭り)

花々 エピソード

アニメ『シンデレラ物語』第1話のあらすじです。このエピソードのタイトルは、La fête des fleurs (花祭り)。この祭りはエメラルド王国で毎年春に行われるフラワーフェスティバルですが、美人コンテストが目玉のようです。

父親が出かけ、女中の日々が始まる

サンドリヨンは父親、継母、義理の姉2人と住む美しい女の子です。年に1度の花祭りの会場に家族でやってきました。父とお祭りを楽しんだサンドリヨンですが、このあと、父は長期出張に出かけます。

父が旅立つやいなや、 サンドリヨンは 継母と姉たちに自分の部屋を追い出され、屋根裏部屋に行けと言われます。継母は、サンドリヨンに掃除や料理など、家の用事をどんどん言いつけるのでした。

これ以降はネタバレというか、かなり詳しくすじを書きますので、これから見る方は読まないでください。

ポーレットが帰ってくる

この物語は、マダム・ポーレットが街に帰ってくるところから始まります。旅行かばんをもったポーレットが、花屋の店先で花の香りをかいでいると、強風がふいてきて風で帽子が飛ばされてしまいます。帽子は、噴水の彫像の頭にすっぽりとはまります。

ポーレットは彫像によじのぼり、帽子を取ってかぶると、そのまま花祭りの音楽に合わせてリズムを取り始めますが、足をすべらせ、噴水に落ちそうになります。

たまたま馬車で通りかかったシンデレラが急いで出てきて、ポーレットを助けます。父親の「サンドリヨン、パレードが始まるよ」という声を聞いて、ポーレットは、「まあ、あの子はサンドリヨンなのね。大きくなったこと」と(心の中で)言うのでした。

ここまでアバンタイトルです。アバンタイトルの説明はこちら⇒ 『シンデレラ物語』全エピソードのタイトル | シロツメクサの夢

父に自分の夢を語るサンドリヨン

サンドリヨンが父とパレードを見ていると、シャボン玉がたくさん飛んできます。「シャボン玉、私の夢を運んでちょうだい」とサンドリヨンが言うと、父が、「夢? おまえの夢は何だい?」と聞きます。

「友達をたくさん作ること。そして宮廷に出入りできる貴婦人になることよ」。父は、きっと夢が叶うと言います。サンドリヨンも、私も夢が叶うことを心から願っている、と言います。

継母とまま姉は、後ろの一段高い歩道橋みたいなところからお祭りを見ています。サンドリヨンが手を振ると、3人は笑顔で答え、すぐ上のジャンヌは大きく手を振り、「ここよ~、パレード、とってもすばらしいわね」と大きな声で言います。

このときの継母とまま姉はにこやかで、よい人達に見えます。

父の出発

父がピエール(御者)の運転する馬車で出発します。ピエールは、「港までご一緒します」と言っているので、どうやら行き先は遠い外国のようです。「帰りはずっと先になる、あとのことを頼む」と言い、父は出発します。父親はこのあと、夢や回想シーンをのぞいては最終回まで登場しません。

馬車が走っていく道端に、ポーレットがいて、写生をしています。この人は、ノマドな画家なのです。

ここで、ポーレットは自分の心情を語りつつ、背景情報をつけたします。「かわいそうなサンドリヨン、お母さんは病気で4年前に亡くなって、いまは父親までが遠いところに行ってしまうのね。私は、サンドリヨンの母に、あの子を見守ると約束したのよ」。

しかし、第21話で、サンドリヨンの実母が亡くなったエピソードがあり、ここでは母親は、4年前ではなく、もっと前に死んでいます。日本語版では「4年前」と言っていないので、ここは翻訳のミスだと思われます。

継母とまま姉のいじめが始まる

父親がで抱えるとすぐに、まま姉たちはサンドリヨンの部屋を片付け始めます。きょうからこの部屋は、すぐ上の姉のジャンヌのものになるのです。継母は、サンドリヨンに、モスグリーンの服を私、屋根裏の女中部屋へ行けと命じます。

「これからあんたは、掃除、洗濯、炊事、すべての家事をやるのよ。父親のいない間は、私がこの家のボスなのよ」。

女中として働き始める

サンドリヨンは、母の形見のオルゴール人形をかかえ、屋根裏部屋に行きます。そこで、ピンクとグレーのネズミ、そして窓からやってきて、サンドリヨンに親しげにする紫の鳥と知り合います。

女中服に着替え、家事をしているサンドリヨンを心配そうに見つめる愛犬、ベルースの上に、継母の猫、ミーシャが花瓶を落とします。怒ったベルースがミーシャを追いかけると、継母は、「なんて悪い犬なの。かわいいミーシャに意地悪するなんて。花瓶を倒すなんて」。

継母は、今後は、ベルースは家の外で飼えとサンドリヨンに命令します。小さいときからずっと一緒だったベルースを外に出すのはいやだと思うサンドリヨンですが、「言うことを聞かないと、犬といっしょにこの家を出ていってもらう」と継母がにらむので、仕方なく、ベルースを外に出します。

ここまでが第1話の前半部分です。

この後の重要ポイント

継母のたくらみ

このあと、サンドリヨンに家事を押し付け、継母と姉たちは花祭りの会場に行きます。翌日行われる美人コンテストの下見です。

美人コンテストにはお城の人がやってきて、お妃候補をチェックする、大丈夫、あなたたちはきれいだから、優勝できるわ、と母親は言います。継母は、娘のどちらかを王子と結婚させるために、公爵夫人というタイトルがほしくて、サンドリヨンの父と結婚したのです。娘たちもお妃になる気満々です。

ポジティブなサンドリヨン

継母たちが出かけたあと、「どうしたらいいの」と一瞬肩を落とすサンドリヨンですが、なぜかすぐに笑い始めます。「ふふふふ、どうってことないわ」とそばにいたベルースやらと庭をかけまわります。

実はサンドリヨンはとてもポジティブな性格で、ちょっとやそっとのことではめげないのです。

人間の言葉を話す動物たち

犬のベルース、ネズミ2匹、鳥は、庭で洗濯をしているサンドリヨンを伝おうとします。その様子を見ていたポーレットは、「かわいそうなサンドリヨン。なんとかしてあげたいけど、あまり目立つことはできないし…。そうだわ」こう言うと、持っていた絵筆をくるくる回します。

すると絵筆は、赤いリボンのついた魔法つの杖に変わります。

ポーレットがその杖をひとふりすると、動物たちが人間の言葉をしゃべるようになります。ここで初めて、ポーレットが魔法使いだということがわかります。

いきなりしゃべれるようになった自分たちに驚くネズミ。ベルースは、「びっくりだけど、これでサンドリヨンを手伝える」と喜びます。その後、動物たちはサンドリヨンに自己紹介をします。

動物がしゃべるという事実をわりとあっさり受け入れるあたり、サンドリヨンは細かいことはあまり気にしないようです。

こうして、サンドリヨンとコミュニケーションをとれるようになった3匹と1話の動物は、最終回まで、サンドリヨンの友達そして味方として大活躍します。

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