第22話:Cendrillon est en danger(サンドリヨン危機一髪)

井戸 エピソード

タツノコプロのアニメ、『シンデレラ物語』第22話のあらすじを紹介します。タイトルは、Cendrillon est en danger (危険にさらされるサンドリヨン)

怪しい隠れ家

いつもは1人で街に出るシャルル王子、きょうはザラール公爵の動向をさぐるため、忠臣アレックスを誘いました。とは言うものの、気ままなシャルルは勝手に別行動します。

アレックスは、商人にいんねんをつけているちんぴら2人組を見つけ、やめさせようとします。すると、2人は、「俺たちは城の者だぞ」と言って、王室の紋章がついた短剣を見せたので、アレックスは驚き、かつ、いぶかります。

一方シャルルはちょっとした誤解から八百屋のおじさんに泥棒だと思われます。たまたま居合わせたサンドリヨンが、「誤解です」と言うものの、おじさんは聞き耳持ちません。2人は逃げるはめになり、誰もいない家にたどり着くと、そこには、武器がいっぱいある秘密の地下室がありました。

以下に、もう少し詳しい話を書きます。

怪しいちんぴら2人組

本日、サンドリヨンは愛犬、ベルースと人でいっぱいの街にいます。一方、シャルルがいつものように平民の姿で、りんごをかじりながら歩いていると、ちんぴら2人組が八百屋のりんごを盗み、箱をひっくり返して逃げ、八百屋のおじさんはシャルルを泥棒と勘違いします。

逃げた2人組は、アレックスとぶつかりますが、そのまま何も言わず、こんどは別の店先にりんごを投げて、つぼを壊します。

「俺たち、何も知らないもんね」と、とぼける2人組に、「いや、やったのは君たちだ、僕は見ていたぞ」と、アレックスが言うと、ちんぴらたちは、「誰に向かってものを言っているのかわかっているのか。俺たちは、城の者だぞ。文句があるなら城に来い!」と言いつつ、城の紋章が入った短剣をえらそうに見せます。

アレックスとちんぴら
アレックス、ちんぴらとぶつかる寸前。

興奮する八百屋のおじさん

「僕じゃありません」とシャルルが言うのに、興奮している八百屋のおじさんはシャルルの身体をはがいじめにします。シャルルを城に突き出すつもりなのです。

人だかりがしているのでその場にやってきたサンドリヨンは、シャルルが、トラブルにあっているのを知り、「これは何かの誤解です。シャルルはりんごなんて盗みません」とうったえます。しかし、おじさんは、サンドリヨンも仲間だと思い、ますます興奮し、ころがったりんごの上で足をすべらせ、店をめちゃめちゃにしてしまいます。シャルルは、サンドリヨンを連れて走って逃げることにします。

町外れまで来ると、向こうのほうに塔のある家がぽつんと見えます。「あそこに隠れよう」と言うシャルルに、サンドリヨンは、「あそこがシャルルの家なの?」と聞きます。何も言わないシャルルに、サンドリヨンはすっかりその家が彼の自宅だと思い込み、ベルースと一緒に、どんどん向かいます。

シャルルとサンドリヨン
遠くに見えるのが隠れ家

不思議な家

家に入ってみると、みょうに荒れていて、誰もいません。「家族はどこなの?」と聞くサンドリヨンに、シャルルはしどろもどろになってつじつまの合わない返答をします。彼は、身元を聞かれると、いつも、でまかせを言うクセがついているようです。

2人が夫婦漫才みたいな会話をしているとき、のどが乾いたベルースは、庭にある井戸で水を飲もうとして、あやまって落ちてしまいます。ベルースを助けようと、2人は井戸にかけつけたとき、サンドリヨンは、偶然そばにあるレバー(れんがの1つ)を、押してしまいます。

すると、井戸の底が抜け、ベルースは地下室に流れ込みます。井戸から地下室に抜ける穴の横にもレバーがついており、このレバーでも、井戸の底を閉めたり開けたりできるようになっています。

地下室には、非常用の食料や武器がいっぱい。しかも、その武器には王室の紋章がついており、シャルルは、ザラールが城から持ち出したものだと確信します。そう、ここはサラールが、武器を隠していたアジトの1つなのです。

悪党たちがやってくる

シャルルは、剣に水をかけ、使えないようにする一方で、サンドリヨンに、ここにいると危ないから、すぐに家に帰るよう言いますが、サンドリヨンは、「私も手伝う」と言って、帰ろうとしません。

案の定、例のちんぴら(ザラールの手下)が仲間を連れてやってきました。全員、突然、覆面をして、鉄砲を持っています。武器のことを見られたので、悪党たちは、シャルルとサンドリヨンの上半身を縄でぐるぐる巻きにして、井戸の底の開け閉めをできるれんがをこわし、2人を井戸に突き落とします。

井戸に落とされたあと、2人はうまいぐあいに浮かびあがり、サンドリヨンは、シャルルの腰(背中側)に短剣がはさみこまれているのに気づき、指摘します。

実はアレックスが悪党の中にまぎれこみ、短剣をひそませたのです。

危機一髪

短剣を使って、縄を切り自由になったシャルルは、今度は、井戸の底をこじあけようとしますが、水圧のせいで、うまくいきません。上から心配してのぞきこむベルースに、サンドリヨンは地下室のレバーをひく(下に下げる)ように言います。ベルースは地下室まで走り、口でレバーを加えて、必死に下げようとしますが、固くて動きません。

ベルースに指示するサンドリヨン
ベルースに指示するサンドリヨン

そのあいだにも、井戸の水はどんどんせりあがり、シャルルとサンドリヨンは、死を覚悟します。「トラブルに巻き込んでごめん」とあやまるシャルルに、サンドリヨンは、「私こそごめんなさい」とあやまり、これまで、シャルルと一緒に時間を過ごすことができたからこそ、家でつらい目にあっても、耐えられた、本当にありがとう、と告白します。

すると、シャルルも、自分こそ、サンドリヨンのおかげで、1人だったら会うことができなかった人に会えて友達ができてうれしかった、ありがとう、と言います(ここは、回想シーンが入っています)。

手を取り合う2人
手を取り合う2人

助かった

2人が手を取り合って、最後の時を迎えようとしていたそのとき、ベルースが、大きな本箱を倒して、レバーを下に下げるのに成功。井戸の底が抜け、2人は、水とともに、地下室に流れ込みます。

「助かったのね」と安心して、気絶するサンドリヨン。一方、シャルルは、1人で悪党相手に戦っているアレックスを助けます。シャルルは、悪党たちを完全には成敗せず、泳がすことにしました。ザラールのしっぽをつかむためです。

一件落着して、隠れ家から帰る途中、サンドリヨンは、「シャルル、あなたの家はどこなのよ? 今度こそ教えて」と問い詰めます。

返事に困ったシャルルが、「え~と、こっちのほう」と指差した先には、城がありました。

適当に指差すシャルル
適当に指差すシャルル

「え、それって、どういう意味?」とサンドリヨンは、さらにシャルルに聞こうとしますが、シャルルがものすごく真剣な表情で城を見つめているので、何も言えないのでした。

よりいっそう親しくなる2人

この回も、かなり強引な展開です。不思議なのは、ちんぴら2人組が、やたらと派手に街でトラブルを起こすことです。しかも、王国の短剣をチラつかせながら。

そんなことしたら目立ってしまうのに。きっと目立ちたがりなのでしょうね。

そんな目立ちたがりなのに、隠れ家にやってくるときは、皆、覆面をしています。これは、アレックスを紛れ込ませるための、ストーリー上の都合だと思います。

井戸の構造も不思議だし、井戸に突き落とされたのに、2人が全然濡れず、寒そうにもせず、ふつうに浮かんで(一応足をばたばたさせている)、互いの気持ちを話しているのも不思議です。

不思議ですが、この事件がきっかけで、ますます2人の絆は深まったようです。

最後に、シャルルが、自宅の場所を聞かれて、「あっちのほう」と指差した、その先に城があったのは、まったくの偶然ですが、その城をじっと見つめている彼の真剣な表情はとてもよかったです。

シャルル
シャルル(真剣モード)

きっと、城の運命を憂えていたのでしょう。ザラールの陰謀に気づいているのはシャルルとアレックスだけで、能天気な王様やお妃さまは、何も知りません。

シャルルはのほほんとしているようで、王子(後の王)としての自覚や責任感は誰よりもあるのです。

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