第3話 Le menteur(うそつき)

噴水 エピソード

アニメ『シンデレラ物語』の第3話のあらすじを紹介します。この回のタイトルは、Le menteur です。意味は、「うそつき」。

謎の少年の正体は?

午後3時すぎ、エメラルド城では、若きシャルル王子が剣術(フェンシング)の練習中。そのあとは、帝王学の勉強です。すべては、立派な君主になるために必要なことばかりです。

シャルルの両親は、そろそろ彼が后を迎え、跡継ぎをもうけることを期待していますが、本人は、まだまだ結婚する気はありません。

そんなことより、側近のアレックスの服を借り、平民のふりをして、街中を散策するほうが好きなシャルルです。

まま姉の買い物の荷物持ちとして街までやってきたサンドリヨンは、鍵を拾ってくれた少年と偶然再会します。

サンドリヨンは知りませんが、この少年の正体はシャルル王子。自分の身分を明かすわけにいかないシャルルは、サンドリヨンに適当なことを言っているうちに、「あなたって、うそつきね」と言われてしまいます。

以上が簡単な概略です。以下はもう少し詳しい説明です。

そろそろ結婚しなければならない王子

剣術や乗馬、狩りなど、アクティブなことは得意なシャルルですが、帝王学の授業は退屈すぎて、やる気になりません。サンドリヨンと知り合ったばかりの頃のシャルルは、将来、自分が君主になる自覚があまりないようです。

「いつまでも子供で困る、次期国王としての自覚を持ってもらわねば」と心配する王さまと王女さまに、側近のザラール公爵は、シャルルの結婚話をすすめることを提案します。結婚すれば、もっと責任感が増すだろう、 とザラール は言うのです。

実際、16歳の誕生日を迎えたばかりのシャルル王子は、この国の慣例からすると、とっくに結婚していなければならない年なのです。

イメージと実物の大きなギャップ

シャルルが平民のふりをして、ふらふら街なかを歩いていると、女性たちが自分のことをうわさしているのが聞こえます。

「王子はとっても潔癖で、いつも家来に服をブラッシングさせて、チリ1つ許さないんですって」「靴は1回はいたら、捨ててしまわれるそうよ」

うわさと実物とのギャップに大笑いをするシャルルです。なぜなら、彼はどろだらけで狩りをするし、靴だって、ぼろぼろになるまで履き込むからです。

シャルルと知り合いになるサンドリヨン

サンドリヨンのまま姉2人は、新しい服を買うために母親と街にやってきました。サンドリヨンも連れて行ってもらえますが、荷物持ち要員として駆り出されただけです。サンドリヨンは服も靴も買ってもらえず、継母に「店の外で待ってなさい」と冷たく言われます。

サンドリヨンが道に落ちている花を拾おうとしていたら、シャルルとまたしてもぶつかります。

やさしいシャルルは、サンドリヨンに手を貸し、「荷物を持ってあげる」と言います。最初は断っていたサンドリヨンですが、結局、荷物を持ってもらい、手持ちぶさただったので、2人で噴水のところまで行って世間話をします。

嘘つきと認定されるシャルル

サンドリヨンと友達になりたいシャルルは、自分の趣味の話をします。「乗馬できる?」と聞くと、サンドリヨンは「お父様とよく馬に乗っていたから、乗馬は得意で、馬車だってあやつれる」と答えます。

次に、シャルルは、「狩りは好き?」と聞きます。「天気のいい日は、庭にキジを放って打つんだ」と嬉々として語るシャルル。

しかし、サンドリヨンは、狩りは残酷だから嫌いだと言います。さらに、狩りができるほど広い庭なんてない、お城の庭園ならいざしらず。あなた、私をからかっているのね。嘘つきはあっちへ行って!と怒ります。

ここまでシャルルは本当のことを言っていたのですが、庭園についてつっこまれたため、自分はお城に住んでいて、王子の剣術の相手をしたり狩りに一緒に行っている、と嘘をつきます。

王子にあこがれているサンドリヨンは、「え、本当? ねえ、王子さまってどんな人?」と聞きます。

このあと、シャルルは、王子が泥だらけで狩りをすることや、ぼろぼろになるまで靴をはくこと、王子に関するうわさはあてにならないことなど、本当のことをサンドリヨンに話します。

しかし、うわさを信じてこんでいるサンドリヨンは、「王子さまはそんな人じゃないわ。ほんとうにあなたって嘘つきね。嘘つきは嫌いよ。さよなら!」と怒って向こうへ行ってしまうのです。

継母の命令

買い物が終わり、サンドリヨンを呼びにきたジャンヌ(まま姉の妹のほう)は、噴水のところで、見知らぬ少年と話をしているサンドリヨンを目撃します。

「誰、あの変な男の子? いったい2人は何を話しているんだろう?」

こっそり聞き耳をたてたジャンヌは、あの変な少年がお城に住んでいるらしいと知ります。半信半疑で、そのことを母と姉に伝えると、母は、「この少年が本当に王子さまに仕えているのなら、ぜひ、知り合いにならねば」と目をキラリとさせます。

母は、娘たちを王子と結婚させるために、王子の趣味嗜好を彼から聞き出したいのです。そのへんのリヤカーに乗り込んで帰っていく少年のあとをつけた3人は、この少年が裏口からお城に戻っていくところを見ます。

「きょうあなたが噴水のところで話をしていた少年を明日連れてきなさい。お昼をごちそうしますからね」。その夜、母はサンドリヨンにこう命令するのでした。

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