アニメ『シンデレラ物語』について

ティアラ 『シンデレラ物語』について

シンデレラ物語はシャルル・ペローの有名な童話、『シンデレラ』が原作のアニメです。

最初の放映は1996年

1996年の4月4日から10月3日まで、NHK衛星第2放送の 『衛星アニメ劇場』という番組の枠内で放送されていました。

放映時間は、毎週木曜日、夕方6時から6時半。30分のアニメで、全26話です。

こんな番組、全く知りませんでしたね。まあ、1996年はすでに私は日本にいませんでしたし、いたとしても、平日の夕方、アニメを見るとは思えません。

再放送は2002年、2005年ごろ

その後、2002年に関西テレビで、2005年にサンテレビ(神戸市のテレビ局)で、ともに、早朝再放送されたらしいということを、人様のブログで知りました。

それ以後は日本では再放送されていないようです。

衛星テレビ劇場は、1990年の春から始まり、最初は他局のアニメの再放送を中心に放映、1994年からは、商業ベースに乗りにくいものや、乗ることができなかった国内制作アニメを新作として放映していたと、Wikipediaにあります。

海外市場向けの作品らしい

『シンデレラ物語』を制作したのはタツノコプロです。当時、タツノコプロは、オリジナルの企画がなかなか通らなかったので、海外向けのアニメを作っていた、という情報を、本当かうそかわかりませんが、ネット上で見ました。

たぶん、『シンデレラ物語』も、最初から海外市場を意図して制作されたのでしょう。

それなら、日本でほとんど知られていないのも無理はありません。最初の放映は、あまり人が見ない番組枠内、その後の再放送は、関西の地方局で、これまたあまり人が見そうにない早朝です。

しかも、最後の再放送が、今から、およそ15年前。忘れ去られてしまうのも当然です。

タツノコプロのサイトには、ちゃんと作品としてのっています⇒ タツノコプロ | シンデレラ物語 

日本では知られていないけど…

けれども、このアニメ、かなりの名作だと思います。

少なくとも、童話のリテリングもののアニメとしては、おもしろい部類に入るのではないでしょうか?

そもそも、シンデレラの原作は、とても短いです。

1.継母と義理の姉2人がシンデレラを女中としてこき使う。

2.お城で舞踏会が行われることになる(原作では、すぐの舞踏会の話になります)。

3.一人だけ舞踏会に行けず、悲しくて泣くシンデレラ。

4.突然魔女がやってきて、魔法でシンデレラにきれいなドレスを着せ、かぼちゃで馬車を作り、シンデレラを舞踏会に送り込む。「12時になると魔法は消えるからね」、と言いながら。

5.舞踏会で王子様と楽しく踊っているうちに、12時の鐘が鳴り始め、シンデレラはあわててお城を出ようとする。階段を駆け下りる時、片方の靴(ガラスの靴)が脱げる。

(原作では、舞踏会に2回(二晩)出ます)。

6.シンデレラに一目惚れした王子様は、残された靴をたよりに、シンデレラを探す。「この靴がぴったり合う人が、僕の愛しい人だ」。

7.シンデレラが靴に足を入れたらぴったり。めでたく2人は結婚し、末永く幸せに暮らす。

90分ぐらいの映画にしようと思っても、間をもたせるのが大変そうな短さです。

「シンデレラ物語」は、30分のアニメが26回あるため(実際のアニメはテーマソングを入れて、22分ほどです)、全部で10時間以上にわたります。

そのため、シンデレラがいきなり女中同然になる第1話と、舞踏会から靴の持ち主探し、王子さまとの結婚に費やされる24~26話の間は、完全にオリジナルのストーリー展開になっています。

このオリジナル部分がとてもおもしろいのです。

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