アニメ、『シンデレラ物語』第19話のあらすじです。
うわさを広めるまま母
娘2人の帽子を買おうと、公爵夫人が帽子屋にやってきました。店にいたほかのご婦人たちに、公爵夫人は、自分の娘は、シャルル王子の有力なお妃候補だと告げます。
この話はまたたく間に街のうわさになり、ザラール公爵の耳にも入ります。
自分の娘、イザベルと王子を結婚させたいザラールは、この話を封じ込めるために、手下の盗賊団を、公爵夫人の家(つまりサンドリヨンの家)に送り込み、夫人たちを街から追い出そうします。
以下に、もっと詳しいあらすじを書きます。
帽子屋にて
ある日、公爵夫人は、愛猫ミーシャを連れて、帽子屋を訪れました。娘2人の帽子を選んでいると、よその奥さん2人が、おしゃべりに花を咲かせています。
なんとかして、娘のどちらかを王子と結婚させたい公爵夫人は、既成事実を作ることにしました。
公爵夫人「この話、内密にしていただきたいのですが、うちの娘は、お妃の有力候補なんですの」
奥さんたち「あら、いま、そうおっしゃる方ばかりですわよ」
公爵夫人「うちは、よそ様とは違いますわ。なんといっても、ザラール公爵の後ろ盾があるのですから」
仕事が増えるサンドリヨン
うわさはあっと言う間に街中に広がり、サンドリヨンの家に、洋服屋や宝石屋など、たくさんの職人が押しかけてきました。
嫁入り準備の注文を取りにきたのです。
結婚も決まっていないのに、公爵夫人は支度を始めます。
夫人はマリアージュの準備に必要な事柄をリストにして、「すべて準備しろ」とサンドリヨンに渡しました。
「まだ正式に決まっていないのに、準備しろと言われても」。サンドリヨンはとまどい、夜遅くまでどうしようか考えていると、玄関のほうで物音がします。
盗賊団がやってきた
ホールに出てみると、覆面をした、がらの悪い男たちが、花瓶やら何やらをこわしています。
「今夜はこのへんにしておいてやろう。いいか、この街から出ていけ。さもないと、またやってくるぞ!」
こう言い置いて、盗賊団は出ていきました。
実はこの盗賊団はザラールの手下です。
自分の娘イザベルと王子を結婚させたいザラールは、公爵夫人たちを脅して、街から追い出そうと思ったのです。
シャルルに剣術を教わるサンドリヨン
盗賊団の脅しに屈しない公爵夫人は、サンドリヨンに、翌日からピエール(御者)と一緒に、寝ずに家の番をするようにいいます。
サンドリヨン「え、一晩中、寝ないで、ですか?」
夫人「だってしょうがないでしょう。カトリーヌとジャンヌは、王子さまと結婚することになっているんですもの」
翌日、夫人の言いつけで大量の鍵を買いに出たサンドリヨンは、偶然出会ったシャルルに、剣術を教えてくれるように頼みます。
盗賊団から家族を守るためです。しかし、やってみると、剣術はそう簡単ではありません。
「自分とピエール(かなり高齢)と動物たちで守る」とサンドリヨンが言うので、シャルルは、協力を申し出ました。
番をするシャルル
その晩、シャルルは、サンドリヨンの家の前で見張っていましたが、盗賊団はやってきませんでした。
徹夜したシャルルは、翌日、お城で寝てばかり。
一晩中、帰ってこなかったシャルルに、側近アレックスは、まるで母親のように小言を言います。
しかし、シャルルは半分寝ていて、反応が鈍い。
アレックス「それで、盗賊団は、来たんですか?」
シャルル「(むにゃむにゃ)いや、現れなかった。たぶん今夜あたりやってくるだろう(むにゃむにゃ)」
アレックス「え? 今夜ってまた行くんですか? 今夜は大事な晩餐会があるじゃないですか。外出してはなりません」
その夜、アレックスは、王子が外に行かないように、シャルルにぴったりくっついて、見張っていました。
しかし、夜もだいぶふけてから、トイレに行ったすきに、シャルルは城を脱出します。
シャルル登場
サンドリヨンとピエール、動物たちが家を守っていると、盗賊団はやってきました。
ビギナーズラックのせいか、最初はサンドリヨンたちのほうが優勢でしたが、相手はプロの盗賊。
次第に追い詰められます。
盗賊「この街から出ていけ! さもないと…」
夫人「それはできないわ。だって、娘は王子さまと結婚するのですから」
盗賊「結婚、結婚って、それがそもそも問題なんだ。言うことを聞かないならこうするまでだ!」
盗賊が剣をふりかざしたその時、シャルルがやってきました。
シャルル「僕が相手だ!」
盗賊の正体
シャルルは強いので、どんどん盗賊をやっつけます。
剣で、リーダー各の覆面をしゅっと切ったら、見覚えのある顔が出てきました。第9話で、サンドリヨンを連れ去った男です。
「あいつは、あの時の…。どういうことだ? これはザラールの陰謀と関係があるのか?」
盗賊は逃げましたが、たいまつを放り投げたので、火事になりました。
大きな火の手があがっているのを外から見たマダム・ポーレットは、魔法で火を消します。
マダム・ポーレットは、サンドリヨンを見守るために、しばしば、夜間にこの家の外に立っています。
いきなり火事がおさまりましたが、そのことを特に不思議がる様子もなく、サンドリヨンとシャルルは無事を喜び合います。
しっぽに火がついたミーシャを、ベルース(犬)やネズミが手当をしているのを見たマダム・ポーレットは、ミーシャに魔法をかけてしゃべれるようにします。
ミーシャ「ありがとう」
ほかの動物「え、きみも、しゃべれるの?」
一方、公爵夫人は、「どんな妨害にも屈しない、必ず、娘を王子と結婚させる」と夜空にむかって檄を飛ばすのでした。
強引すぎる夫人と手荒すぎるザラール
帽子屋で、あることないこと、うわさをまき散らす公爵夫人は、本当に困った人です。
自分の軽率な言動が発端で盗賊が来たのに、サンドリヨンに寝ずに番をしろと言うなんて、まったく周りが見えていません。
しかし、もっとわからないのは、ザラール公爵です。
ただのうわさなら、放置しておけばいいだけです。
それなのに、手下を公爵夫人の家にさしむけて脅すなんて。
リソース(手下の労力)の無駄遣いにもほどがあります。
でも、こういうよくわからない行動をする人って、現実にもいますね。人間は、合理的な行動をするとは限りません。
というより、非合理な行動をするほうが多いものです。
トランプ大統領を見ていて、よくそう思います。
今回、シャルルとサンドリヨンの仲が一段回、深まりました。ミーシャとほかの動物たちも仲良くなりました。
結局、公爵夫人は、サンドリヨンとシャルルの絆をどんどん強くしてしまうのです。
☆この続きはこちら⇒第20話:Voyage vers le bonheur (幸せへの旅路)
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