アニメ『シンデレラ物語』第9話のあらすじです。この回のタイトルは、Les conspirateurs
悪者につかまるサンドリヨン
出かける準備をしている公爵夫人と娘2人。帽子の位置がなかなか決まらず、いらいらしている公爵夫人は、「テーブルの上にいつまでもしおれた花を置いておくな!」とサンドリヨンを叱ります。
ジャンヌ(下の姉)が、「そういえば、森の小川のそばにすごくきれいなバラが咲いているのよ。べつに取ってこなくてもいいけど」と言います。
3人が出かけたあと、サンドリヨンは、動物たちと一緒に、ジャンヌの話していたバラを摘みに森に出かけます。
一方、シャルルは、ザラール公爵が何か隠していると怪しみ、馬に乗って城を出ていくザラールを追います。 サンドリヨンは、 ザラールを追うシャルルの姿を見て、彼のあとを追い、悪党たちにつかまってしまうのでした。
以下はもう少し詳しい内容です。
ザラールの不穏な動き
シャルルがザラールを怪しく思ったのは、突然の人事異動のせいです。剣術の先生として、ガンディスという男が現れ、さらに、帝王学などの学科を教える先生として、トンプソンという男がやってきました。
「アンス(父親の代からの教育係)は、どうした?」と、シャルルがザラールに聞くと、「アンスはもう若くありません。体調が悪く、引退したいといっておりますので、そのようにしました」という答えです。
やさしいシャルルは、側近アレックスに、見舞いの品をたくし、アンスの様子を見てこさせます。ところが、アンスはぴんぴんしていたのでした。
機転がきくサンドリヨン
サンドリヨンが森の小川の水を飲んでいると、馬に乗ったシャルルが通り過ぎます。「シャルル、また何かろくでもないこと考えてるんじゃないかしら?」と心配したサンドリヨンは彼のあとを追います。
ザラールは、どんどん山の上のほうに行きます。彼は、つけられていることに気づき、目的地の隠れ家にいる手下に、自分をつけてくる若者をつかまえるようにいいます。
ザラールの手下(3人)のうち1人は銃を持っており、シャルルは、崖に追い詰められます。このとき、サンドリヨンはシャルルたちより一段高いところにいて、彼を助けるため、大きな岩を落とします。岩は転がりながらくだけて手下の前に落ち、このすきにシャルルは逃げることができました。
ところが、サンドリヨンは捕まってしまい、ザラールの隠れ家に連れていかれます。
陰謀計画を聞くサンドリヨン
縄でぐるぐる巻きにされ、物置みたいなところに放り込まれるサンドリヨン。放り込まれた拍子に、箱が倒れて宝石類がざくざくでてきます。
「この人たち盗賊なんだわ」。ドアの鍵穴から隣の部屋をのぞきこむサンドリヨン。ザラール(フードをかぶっているので顔はわからない)ともう1人の男が、盃(?)を酌み交わしながら、何やら談笑しています。
「王や王子を殺す手配はついている。これで王国は私のものだ!」豪語するザラール。恐ろしい話を聞いてサンドリヨンはショックを受けます。
シャルルに助けをもとめる動物たち
ポーレットにサンドリヨンを助けてもらうと、走って山をおりてきたベルース(犬)たちは、ふもとで怪我の手当をしているシャルルを見つけます。シュシュ(ねずみ)が、「シャルルに助けてくれるよう頼んでみよう」と言い、皆でシャルルの元に走っていきます。
「おや、おまえたちはサンドリヨンの動物じゃないか?」シャルルのズボンをくわえてひっぱるべルース。動物たちの必死な姿を見て、シャルルは、「そうか。僕を助けてくれたのはサンドリヨンだったのか」と気づき、彼女を助けるために再び山の上へ行きます。
サンドリヨンを無事救出するシャルル
さっきとは打って変わってザラールの手下をやっつけていくシャルル。ところが、悪党のボスらしい男が、サンドリヨンにナイフを突きつけて、扉から出てきます。
「剣を離せ。さもないとこの女の命はないぞ」
脅されて動けないシャルル。そのとき、シュシュとビンゴが走って男のところにいき、体の上を這って、くすぐる作戦に出ます。最初は、「はっはっはっ」と勝利の笑い声をあげていた男は、くすぐられて「ひゃひゃひゃひゃ」と言いながら、もだえます。
そのすきに、ベルースが男に飛びかかり、シャルルもほかの手下をやっつけ、無事サンドリヨンを救出するのでした。
陰謀計画を知るシャルル
ふもとの小川に足をつっこみリラックスするサンドリヨンに、「もう大丈夫だよ」とやさしく声をかけるシャルル。
「シャルル、命を助けてくれてありがとう。あなたが、お城を乗っ取ろうとする人たちの仲間じゃなくて本当によかった」。
サンドリヨンは、隠れ家で聞いた話をシャルルに伝えます。「エメラルド王国のことじゃなくて、よその国のことだと思うけど」。
「何だって!? 僕が何とかしなくては!」王子にもどってシビアな顔になるシャルル。
「シャルル、何をそんなに力んでるの? きっとよその国のことよ。だから、私たちには関係ないわ。それに、嘘をついているだけかもしれないし」。
のんびり言うサンドリヨンに、一瞬王子になっていたことに気づいたシャルルは、いつもの「嘘つきシャルル」に戻って、「そうだね。僕には関係ないね。はははは」とおちゃらけます。
エピローグ
夕方、テーブルに飾られた美しいバラをめでながらリラックスする公爵夫人とまま姉たち。このとき、公爵夫人が、めずらしくサンドリヨンをほめることは、公爵夫人の紹介記事で書きました(画像つき)。
庭では、マダム・ポーレットが動物たちの活躍をねぎらい、「これからもサンドリヨンを助けてあげてね」と言います。
ようやくtuで呼び合う2人
実は、この回、話の流れなどに、いろいろと疑問があります。それは、また後日、記事にしようと思っていますが、一番不思議なのは、森(山?)の地形です。
この山はふもとが森で、上にいくほど岩山になるらしいのです。小川はどこから流れてくるのか?馬に乗ったシャルルを徒歩で追いかけているサンドリヨンが、ちゃんと追いつくのも不思議ですが、シャルルのいる地点より、かなり高い崖の上にいるのも不思議です。
まあ、それはおいといて、第9話の最後で、ようやく、シャルルとサンドリヨンは、tutoyer (tuで呼び合う)の関係になることを書き記しておきます。これまでは、ずっとvousを使っていました。
お互いに命を助けあって、ぐっと距離が縮まったのでしょう。
この続きはこちら。
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