アニメ『シンデレラ物語』の登場人物紹介、今回は、重要な脇役、イザベルです。
公爵の娘、イザベル
イザベルはザラール公爵の娘。ほかに兄弟姉妹は登場しないので、1人娘のようです。母親も登場しないので、家族は父親だけと考えていいでしょう(屋敷には、使用人がいますが)。
典型的な金持ちのお嬢さまで、いつもきれいなドレスを着て、大きな羽飾りのついた帽子を愛用。第10話で、イザベルの17歳の誕生日パーティが行われます。
最初は王子のお妃候補
ザラール公爵は、娘とシャルル王子を結婚させたいと思い、第5話で、王子とアレックスが狩りに行く時、はじめてイザベルを紹介し、狩りに同行させます。
はじめ、イザベルは王子と結婚する気まんまんで、彼の後を追っかけていました。
しかし、シャルルはイザベルに興味を示しません。王子は、紳士的にはふるまうもののそれだけです。そこで、イザベルは、王子の気をひこうとわざと家出します。
このとき、農民にばけたシャルルが助け出してくれましたが、イザベルは、汚らしい格好をしたシャルルが王子だと気づかず、へそをまげます。イザベルは、これをきっかけに、王子と結婚する気がなくなり、他の人から届いたラブレターに目を通すように。
父に、「おまえは王子と結婚するのだ!」と怒鳴られ、自分は父親の道具ではない、と反発します。
根はやさしいイザベル
甘やかされて育ったので、イザベルはわがままで高慢だと思われており、親しい友だちは、幼なじみのメルヴィルという青年だけです。
家出したときに、一緒に誘拐されたサンドリヨンとも友人になります。
第20話で、メルヴィルとサンドリヨンがお見合いしたとき、メルヴィルが、「イザベルはああ見えて、本当はやさしい人なんだ。きみがイザベルと友達になってくれてうれしいよ」とサンドリヨンにいいます。
一方、サンドリヨンがメルヴィルとの結婚に乗り気でない様子を見て、イザベルは、「結婚相手は自分で選びたいのね。わかるわ。私も父親が勝手に結婚相手を決めようとしているから。父はステータスのことばかり気にかけて、私の気持ちなんておかいまいなしなのよ」と、しんみりと心境を語ります。
メルヴィルと旅立つイザベル
第13話までは、イザベルはかなり王子に執着していました。ですが、それは本当の恋ではなかったのかもしれません。
王子を愛していたというよりも、王妃という地位へのあこがれと、父親を喜ばせたいという気持ちが強かったのでしょう。
さらに、いったん、王子と知り合ってからは、どうしても王子を自分に振り向かせたいという意地があったと思います。
第13話で家出し、第14話でほかの男性からのラブレターを読んで、父親と言い争いになる短いシーンのあと、第20話まで イザベルは登場しません。
その間、何があったのかわかりませんが、結局、イザベルは第20話で、メルヴィルと大海原に旅立ちます。「おとうさま、私はメルヴィルと幸せになります」という書き置きを残して。 地位や財産は捨てて、好きな人といっしょになることにしたのです。
このカップルを結びつけたのは、サンドリヨンとシャルルなので、後日、サンドリヨンは、イザベルから「いま、私とメルヴィルはとても幸せよ。あなたも自分の手で幸せをつかんでね」という内容の手紙を受け取ります。
イザベルは、脇役の中では、その心情や行動が一番深く描かれています。
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