『シンデレラ物語』主題歌聴き比べ。

小さなギタリスト 『シンデレラ物語』について

アニメ『シンデレラ物語』のタイトルチューン(主題曲)を3種類紹介します。日本語版、フランス語版、英語版(だけど歌詞がないインストゥルメンタル)の3種類です。

日本語版は『愛プラス愛』

日本語版は、オープニングは、ジュディ・オングの歌う、 『愛プラス愛』、エンディングはやはりジュディ・オングが歌う  『生まれたての愛の中』が使われています。

まずオープニング曲。

このアニメは、アメリカやフランスのWikipediaでは、イタリアの MONDO TVと、日本の Tatsunoko Production の共同制作とクレジットされています。

くわしくは、作品について書いた記事をお読みください。

しかし日本語版には、MONDO TVの名前はいっさいなく、このクレジットをみると、企画段階から日本人だけで作っているような印象です。

よって、MONDO TVは、海外での配給権だけを持っているのであろう、と私は想像しています。まあ、実際のところはわかりません。

それまでずっとフランス語版を見ていた私は、はじめて日本語版を見た時、この『愛プラス愛』に強い違和感を覚えました。しかし、何回も聞いているうちに、「まあ、なかなかいい曲だよね」と思えるように。ジュディ・オングは、エンディングで流れる曲をシングルのA面、オープニングのほうをB面にしてCDを発売しています。

このCD、なんとアマゾンで1万2千円(2019-08-02の時点では)で売られています。

CDとして発売するつもりの曲だったせいか、あまりアニメの内容にそった歌詞ではなく、ラブソングにしても、わりと抽象的な歌詞です。

こちらはエンディングテーマ。

エンディングタイトルを見ても、完全に日本人スタッフだけで作っている印象です。

フランス語版は Ma Jolie Cendrillon

フランス語版は、フランス独自の Ma Jolie Cendrillon(わたしのかわいいサンドリヨン) です。

映像は同じですが、クレジットでは、Mondo TVが制作とあり、イタリアの会社やイタリア人らしき人の名前が並んでいます。あまりクレジットするものがないのか、日本語版よりは、文字はそんなにありません。

この曲の歌詞は、また後日紹介しますが、アニメの内容に合っています。

エンディングでは、オープニング曲とまったく同じものを使っています。

YouTubeにある英語版のタイトルチューン

英語版は、インストゥルメンタルです。オープニング、エンディングともに同じ曲が使われています。この曲はMondo TVが用意したものだと思われます。

YouTubeにあった、イタリア語版では、オープニングはこの曲に歌唱のついたもの、エンディングはインストゥルメンタルでした。尚、イタリア語版のエンディングにはタツノコプロの名前もあります。

その他、放映された国によって微妙に違いますが、この曲を使っていることろが多いです(pen調べ)。Mondo TVが編集した90分もののバージョンでは、この曲に歌のついたものがオープニングに使われています。

興味がある方は、こちらに、いくちかの国のタイトルチューンが掲載されています⇒ Theme Songs | Cinderella Monogatari Wiki | FANDOM powered by Wikia

タガログ語版は、『愛プラス愛』をタガログ語に訳した曲を使っています。タイトルバックの映像も違いますね。このページでイタリア語版として紹介されているのは、実際にはカタルーニャ語のタイトル(la ventafocs)なので、スペイン語版だと思います。

アラビア語とカタルーニャ語のタイトルソングは、フランス語版のMa Jolie Cendrillonをそれぞれの国の言葉で歌ったものです。ほかにも、いろいろな国で放映されているため、微妙に違ったバージョンがあると思いますが、歌詞は違えど、曲は、今日紹介した3種類のどれかを使っていると思います。

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『愛プラス愛』は、80年代に松田聖子が歌っていたような曲調ですね。ジュディ・オングは、もちろん、上手に歌っているのですが、松田聖子にタイトルソングの歌唱を依頼していたら、もっと話題になってよかったかもね、と思います。

まあ、松田聖子は、80年代に比べて、地味だったとはいえ、90年代もそこそこヒット曲をだしていましたし、アーチスト性を追求していたようなので、アニメの主題歌のオファーが来ても歌っていなかったかもしれませんね。

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