『シンデレラ物語』のあらすじ

おとぎ話のお城 『シンデレラ物語』について

いきなり女中になってしまうシンデレラ

昔むかし(16~17世紀あたり?)、シンデレラは、エメラルド王国(フランスあたり?)という国で、父(公爵)、継母、まま姉2人と仲良く暮らしていました。シンデレラの年齢は16歳ぐらいだと思われます。

ある日、父親が仕事で長期出張に出ました。父親は外交官のようです。父が出かけるやいなや、姉2人が、シンデレラの部屋から彼女の私物を放り出します。「きょうからここは私の部屋だからね」とすぐ上の姉のジャンヌが言い放ちます。

シンデレラは継母の命令で、屋根裏部屋に移ります。しかも、ドレスを取り上げられ、女中が着るような服をあてがわれ、さっそくその日から、家事全般を担当することになります。

「言うことを聞かないと、家から出ていってもらう」と継母に言われ、どこにも行くところがないシンデレラは、しかたなく、家事を始めます。

シンデレラは、シンデレラなので、やさしくて美しいという設定ですが、わりと活発な性格で、運動神経も抜群にいいです。

ありがたいことに、シンデレラには、陰ながら彼女を見守る魔女がいて、ときどき魔法で助けてくれます。

王子様(うそつきシャルル)と出会う

このアニメがシャルル・ペローの原作や、ディズニーの『シンデレラ』と大きく違うのは、第2話でシンデレラがいきなり王子様に出会うことです(街で派手にぶつかる)。

とはいえ、シンデレラは、その少年が王子様だとは知りません。

彼、シャルルは、王子様ではありますが、従者の服を借りて、平民になりすまし、街をふらついていたのです。

王子様は、父である国王や、母である女王に内緒で城を抜け出していたので、自分が王子だと名乗るわけにいかず、「僕はお城に住んでいて、王子様を知っている人間だ」とうそをつきます。

話のつじつまが合わないため、シンデレラは、彼をうそつきだと思い、「うそつきシャルル」というあだ名をつけます。

うそつきシャルルとだんだん仲良くなるシンデレラ

シンデレラとシャルルは、その後も何度か街でぶつかり、結局友達になります。そして、ふたりで、シンデレラにふりかかるトラブルや、シンデレラがたまたま出会った人たちの問題、シャルルの身に起こったやっかいごとを解決しながら、関係を深めていきます。

シャルルは、シンデレラに初めて会った時に、彼女に一目惚れしたと、私、penは思っています。

第2話から、第23話の22話のあいだに(シャルルが登場しない回もありますが)、2人はお互いにとって、とても重要な、まるでソウルメイトのような関係になっていきます。

このあいだ、ずっとシンデレラはシャルルが王子様であることを知りません。国仲の若い娘全員がそうであるように、シンデレラは、王子様にあこがれています。

ザラール公爵のクーデター計画

サブプロットとして、王様が信頼する側近、ザラール公爵の陰謀があります。

ザラール公爵は、はじめは、自分の娘を王子様の妻にして、その後お城を乗っ取ろうと画策します。ですが、失敗したので、盗賊団みたいな、闇の人々と手を組み、着々とクーデター計画を練ります。

王子様は、早い段階で、ザラールが怪しいと気づくのですが、決定的な証拠がないので、誰にも言わず(側近のアレックスには相談しています)、ザラールの動向を探っています。

そのため途中であぶない目にあったりしますが、そういう時は、うまい具合に、シンデレラが助けてくれます。

ロマンスとサスペンス

このアニメには、シンデレラとうそつきシャルル(王子様)のロマンスがあります。

子供むけのアニメなので、愛を語るシーンはありませんが、それでも確実に、2人がお互いを好きなのはわかるようになっています。

友情から始まり、さまざまなトラブルを乗り越え、強い絆で結ばれた2人が、最終的に結婚するのは、おおいに納得できます(そこへ行くまでにプロット上の穴がありますが)。

それは、たまたま舞踏会でちょっと踊っただけで、恋に落ち、その後結婚して末永く幸せに暮らしたんだよ、というペローの原作やディズニーのアニメより、説得力があります。

さらに、シャルルが、いつ、シンデレラに自分が王子様であると打ち明けるのか、あるいは、いつシンデレラが、シャルルの正体を知るのか、「運命の瞬間は、いつなんだ?」というゆるいサスペンスもあります。

しかも、シンデレラもシャルルもとてもやさしい性格なので、何かトラブルが起きても、友情や、やさしさ、愛のちからで、解決されるため、見ていて心がほんわかとあたたかくなります。

おまけに、シャルルは、いかにもタツノコプロが作り出しそうな、ヒーローらしいアクションをふんだんに見せてくれます。

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