スノーホワイト(1997)の感想。

中世のお城 白雪姫

Snow White: A Tale of Terror(白雪姫:恐怖の物語)という映画を見ました。邦題は、『スノーホワイト』または、 『グリム・ブラザーズ/スノーホワイト』 で、またしてもストレートすぎるタイトルです。「恐怖」とあるように、ホラー映画です。

最初の30分ぐらいは、なかなかおもしろく、これは期待できると思ったのですが…。

スノーホワイト:予告編(1分44秒)

Snow White: A Tale of Terror (1997) – Trailer

基本情報

  • 公開:1997年7月18日、ギリシャにて劇場公開、アメリカではテレビにて同年8月に公開。日本では、同年10月10日に劇場公開
  • 原作:グリム兄弟の『白雪姫』
  • 主演:シガニー・ウィーバー(クローディア、まま母)、サム・ニール(フレデリック、父親、かなりなさけない役どころ)、モニカ・キーナ(リリー、白雪姫)、デヴィッド・コンラッド(ピーター、医者)、ギル・ベロウズ(ウィル、ならず者)
  • ジャンル:ホラー、ダークファンタジー
  • 上映時間:100分(長かった…)
  • 白雪姫の両親は王族ではなく召使いをたくさん使っている貴族だと思います。
  • 小人として、ならず者で鉱山掘りの7人グループが登場(6人はふつうサイズの男性、1人は小人)。
  • 王子の立ち位置の人は、2人いて、1人は、ピーターという若き医者、もう1人はウィルというならず者グループのリーダー。

あらすじ

森の中を走っていた馬車が、オオカミに襲われて倒れてしまう。馬車から放り出された妊婦が死にそうになり、「赤ちゃんだけは助けて」と夫に頼む。夫は、「すまない」と言って、ナイフをもつ。血がたらたらとスクリーンに流れて、映画のタイトルが出る。

このとき生まれた女の子は6歳ぐらいに成長、母親と同じ、リリアーナという名で、みなにリリーと呼ばれている。おちゃめでなかなかかわいい子だ。

きょうは父親の後妻がやってくる日。リリーは父が新しい妻を迎えるのがおもしろくない。しかし、後妻のクローディアは、リリーに犬をプレゼントしたりして、友好的な雰囲気。その後もリリーは母に反抗的な態度をとる。

月日は流れリリーは16歳ぐらいに成長。相変わらず母親とは仲良くないらしい。一方、クローディアは妊娠していて、子供の誕生を待ちかねている。

医者のピーター(若くて2枚目)が屋敷に到来し、リリーと親しげに言葉を交わす。そこにクローディアがやってきて、「舞踏会には、これを着てちょうだい」とリリーにドレスを渡すが、リリーは反抗して、亡き母の白いドレスを着る。

その姿を見た父親は、最初は驚いたものの、「おまえは母に生き写しだ」と喜び、いっしょに楽しそうにダンスを踊る。それを見たクローディアは、傷つき、嫉妬し、早産してしまう。

子供(男の子だった)は死産で、クローディアは2度と子供を産めないからだになる。リリーは、クローディアに、「これまで反抗的でごめんなさい」とあやまるが、クローディアは、リリーを憎み、弟(嫁入りのときについてきた)にリリーを殺すことを命じるのだった。

まま母と先妻の娘

最初の30分ぐらいは中世の雰囲気がよかったし、人間関係がていねいに描かれ、ひきこまれて見ていました。

まま母は、はじめはさほど悪い人ではないのです。自己中心的で、自分を一番に扱ってもらえないと不満を感じるタイプには見受けられますが、嫁入り先にいる先妻の連れ子と、仲良くしたいという気持ちがあったと思います。

リリーのほうは、新しい母に父親を取られるのがいやだったのです。子供にはありがちなことです。リリーは母親の顔を知らないから、召使いや父親にどんな人か聞いており、母にあこがれ、必要以上に美化していたかもしれません。

幼いころのリリーはとてもかわいいです。下の写真は、父親に、「どうして新しいママが来るの?」と聞いているシーンです。

幼いころのリリー
子供のころのリリー

生まれたときから母親がいないなんて、よく考えると、リリーはかわいそうな境遇です。

まま母がおかしくなるのは、死産をしたときからで、こちらもショックを受けて当然です。だからといってリリーを殺そうとするのは行き過ぎですが。

まま母と白雪姫の確執の理由が描かれているのは、ほかの白雪姫のアダプテーションにはない部分なので、このまま人間ドラマとして進んでほしかったです。

ホラーだけどあまり怖くない

最初はよかったのですが、この映画、ホラーなので、怖がらせることを優先して、次第に話の流れが変になっていきました(pen的には)。

しかも、あんまり怖くありません。実は、私はホラー映画は苦手で積極的には見ないのですが、この映画は、背中がぞくっとするような怖さはありません。いま考えても、「ああ、あのシーンは本当に怖かった」というシーンがないのです。

この映画では、小人ではなく、ならず者(アウトローグループ)が登場し、リリーに全然やさしくありません。荒くれ男対プリンセスなので、緊張感が走る場面を作れると思いますが、さほど緊迫した感じはありません。

1人は実際にリリーを押し倒すのですが、ほかの男に止められ追い出されます。

ならず者6人の後をついて、リリーが坑道に入ったとき、クローディアがリリーを殺そうと念を送るので、坑道の天井ががらがらと崩れて、ならず者の1人が生き埋めになります。

このシーン、迫力はありますが、思ったより怖くありません。同様に、リリーとならず者が森の中を歩いていると、大きな木がめりめりと倒れてきて、このときも、ならず者1人が命を失います。ここも、そんなに怖くありません。

よくよく考える怖ろしいことが起こっているのですが、演出はあっさりめです。

部分的にきれいなシーンやおもしろい映像もありますし、シガニー・ウィーバーは熱演していますが、もう少し、シナリオで怖がらせてほしかったです。

後半は、白雪姫である理由もあまり感じられませんでした。白雪姫といい雰囲気になる男性が2人いて、だからといって三角関係にもならず、ロマンスもあまり盛り上がりません。

映像で怖がらせることにフォーカスしすぎて、シナリオをおざなりにした印象です。

とはいえ、アメリカのアマゾンのレビューでは、ほめている人も多いので、私には合わなかっただけかもしれません。

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